Doctor

Associate

医師 穂積 未来

Dr. Mirai Hozumi

わかることとわからないことが
同時に増える面白さ。

Chapter 01

患者さんのすべてがつながる
深いところへ没入していく

学生時代から総合内科志望で、全身が診たいという気持ちは専門志向が高まっている医療界に身をおいても変わりませんでした。
どれかひとつの臓器に決めて専門性を高めることもとても大切だと感じています。ですが、何度も自問自答していったときに、自分がやりたい医療は患者さんを全人的に診て、その人の病態の奥底にある本質的なものを見つけてつなげていくことでした。

大同の総合内科は膠原病をベースとしたジェネラルマインドを持っています。自分を守るはずの免疫細胞が自身を攻撃してしまう自己免疫疾患の奥深さ、面白さにどんどん引き寄せられています。膠原病はまだまだ解明されていないことがたくさんある領域であり、実臨床でも一筋縄ではいかないことは沢山あります。でも、わからないからこそ自身で仮説を立てて検証し、アウトカムを評価することでわかることも増えていく。そんな面白さも同時に感じており、ジェネラルにみながらもこの奥深い「自己免疫」という概念を深く学べる環境は、とても恵まれていると感じています。

Chapter 02

総合内科医になるプロセスを
可視化していきたい

2023年春、専攻医研修を終え、膠原病・総合内科の医員としてはたらき始めました。医師として患者や病気と向き合う中で、自分のことを見つめ直す機会が沢山ありました。
以前は患者さんの病気に対して病名をつけることに必死で、病態がわからない時の焦りや、間違っていたらどうしようという不安を感じていた時期もあり、手探り状態で自分の診療を模索していく中で、何度も心が折れかけた時もありました。
ただ、それでも諦めずに進んで行ったとき、いま目の前の患者さんに何が起こっているか、なぜそれが起こっているかの原因を究明し、その病態を理解して説明できること、それが大事なのだということに真に気づかせてもらえる出会いがありました。
いまある患者からの情報を大切にし、手元にあるデータから真実を推論していく努力をすれば、知りたかった真実に辿りつくことができると教えてもらったとき、ずっと暗闇の中で探し求めていたものが実は手元にあったのだと、気付かされました。
そこから大きく意識が変わり、自分の軸がしっかりできたように思います。いままで感じていた不安は、病態をちゃんと理解したい、何が起きているのか、少しでも真実に近づきたいという思いに変わりました。

わたしが今こうして研鑽を積み重ねていけているのは、たくさんの方にサポートしてもらったり、教えてもらったりしたからこそだと思っています。
これからは、自分が周りに還元する時期だとも考えていて、いままでに身に着けた物の見方や考え方、概念を言語化し、総合内科医として一人前になるプロセスを可視化していくということも、自身のミッションではないかと思っています。

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